›7 05, 2004

ヤフオクでもっと儲ける100のルール[達人編]

Category: 書籍 /
ヤフオクでもっと儲ける100のルール[達人編]

ヤフオクでもっと儲ける100のルール[達人編]
著者からのコメント
「はじめに」より
『売上総額1億円のノウハウ集』

 本作は、2004年2月に刊行した「本気で稼げ!ヤフオクで儲ける100のルール(技術評論社/刊)」の続編である。この作品には、筆者の私も予想しなかったほどの反響をいただき、予想以上にネットオークションが世間に浸透していることを実感した。と同時に、これほどまでに「儲ける」ことに対して興味を持っている人が大勢いるということを改めて思い知らされた。読者の「本気度」は、筆者が想定していたよりずっと高かったのである。おそらく、無職から年収1000万円になった筆者の個人的体験談を期待して購入された方には、前作は多少物足りない部分があったのではないかと思う。

 もちろん、筆者のヤフオクでの稼ぎ方(出品テクニック)は前作に書いたとおりであり、決してウソは書いていない。しかし、前作には肝心の部分を書いていなかった。自分が「何を」「どうやって手に入れて」出品しているか、ということだ。この部分を明かさなければ、真の意味で儲かる方法とは言えないだろう。

 そこで本作では、前作ではあまり触れることができなかった商材(出品物)の入手方法について、できるだけ詳細に触れることにした。自分のノウハウだけでは不十分なカテゴリについては、筆者のオークション仲間や過去に取引のあったベテラン出品者への聞き取り調査も敢行している。今回話を伺った出品者の中には、筆者の倍以上の年間売上がある人もおり、出品者の年間売上合計額は1億円以上という、恐ろしい数字になった。少々大げさな言い方をすれば、本書には「1億円分のノウハウ」が凝縮されているということになる。

 しかしながら、ここで紹介するやり方を1から10まで真似すれば1億円儲かるかといったら、決してそうではない。本作では、前作に習ってヤフオクで儲けるためのノウハウを100項目に分けて紹介しているが、この100のルールはすべての人にとっての正解ではないのだ。おそらく人によって、使えるネタは多くても20個くらいしかないだろう。ひょっとしたら、1つしかないという人もいるかもしれない。

 しかし、筆者はそれでもまったく構わないと考えている。自分にフィットするやり方を一つでもマスターできれば、それだけで十二分に利益を生み出すことができるからだ。実際、筆者が話を伺ったヤフオク長者の面々も、1つの手法をとことん極めているという人が多数派だった。「こんなことできるわけないじゃん?」と思った項目は、時間の無駄だと思えば読み飛ばして構わない。「自分にも出来そうだ」とか「面白そうだ」と思った箇所から、どんどん読んでいって欲しい。

 ところで、いささか余談になるが、筆者は前作を世に送り出した後しばらくヤフオクでの出品活動を停止していた。理由は、ヤフオク絡みの取材やムック本の監修、原稿の執筆等で、寝る暇もないほど多忙になったためだ。こういう状況になって、改めてそれまでの自分が、いかに自由気ままな生活を送っていたかということを思い知らされた。

 率直に言って、昨今のヤフオクブームはいささか煽り過ぎの感もある。しかし、時間の拘束もなく、ノルマもなく、会社の副業規定にも引っかからず、自分の好きなジャンルの商品だけを扱うことのできるヤフオクが、これまで「お金儲け」に縁のなかった人たちにさまざまな可能性を与える場であることは間違いない。これはだけは確信している。

 要するに、「ヤフオクをやれば儲かる」というわけではないのだ。ヤフオクという自由度の高い市場を、いかに使いこなすかに儲かるか儲からないかの分岐点がある。前作と本作では、そのためのノウハウを惜しみなく提供したつもりだ。このネタをどう料理するかは、あなた次第である。